パソコン&スマートフォン快適化談話(スマートフォン編)
第4章 iPhoneやスマホの音楽を楽しもう!
〜 ポータブルオーディオ製品 〜
ポータブル用アンプで音質をグレードアップ
外出時もいい音で聴きたい…ってことで、iPhone用にちょっとおしゃれで高級なヘッドホンを買おうと思っているんですよね。 | |||||||
ヘッドホンでずいぶん音の印象が変わるからね。せっかくだから、さらにステップアップした環境できいてみない? | |||||||
もしかして、高音質ポータブルプレーヤーの提案とか? | |||||||
いやいや。iPhoneを使って、もっといい音を出せる方法の提案なんだ。iPhoneの内蔵アンプではバッテリーの制約などで設計に限界があるから、その部分を外部の機器「ポタアン」で補ったらどうかと思って。 | |||||||
ポタアン?なんか和風テイスト漂う名前ですね。 | |||||||
「ポタアン」を「ぼた餅のあんこ」の略称とか思ってない? 「ポータブルヘッドホンアンプ」の略称、つまり持ち歩き用に設計されたヘッドホン用のアンプだね。 |
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へぇ。アンプを外付けに…。まるでプレーヤーとアンプを組み合わせて使うオーディオセットみたいですね。 | |||||||
iPhoneからデジタル信号を取り出し、アンプを通してヘッドホンにアナログ音声を送るシステムは、まさしく小さなオーディオセットだね。 | |||||||
iPhoneにあうポタアンには、どういうものがあるんですか? | |||||||
iPhoneならイチオシはREX-KEB03。添付のLightning-USBケーブルでiPhoneと直結できて接続がスマート。高音質といわれるハイレゾやDSD音源にもネイティブで対応しているから、今後もっといい音源を聴きたいってなったときにも対応可能だよ。 |
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DSD対応DAC内蔵フルバランス ポータブルヘッドホンアンプ
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REX-KEB02iPはDockケーブルでも直結できるけど、この方法ではハイレゾ出力できない。iPhoneの旧モデルをオーディオプレーヤーとして使っているなら、こちらになるね。 | |||||||
ハイレゾって、CDよりもデータ量の多い音楽で、音質にこだわるひとに人気…というニュースをみたことがあります。でもそれ以上のことはよくわからなくて。 | |||||||
通常、CD音質といわれるのは、16bit/44.1kHzなんだけど、ハイレゾでは24bit/192kHzや24bit/96kHzという、ハイビットレート・ハイサンプリングレートの音楽データを提供している。簡単に言うと、音楽の成分をより細かく分けてデータ化しているから、元の音質にさらに近づいている、という理屈だね。今までのCDと比べて、より広い範囲の周波数帯域まで記録されているから、それなりの環境で聴けば、印象も違ってくる。 | |||||||
このポタアンがあればハイレゾ化できるんですか? | |||||||
今は音楽データをどう入手して、どのアプリで聴いているのかな。 | |||||||
音楽はパソコンからiTunesで購入したりCDから取り込んだりして、iPhoneに標準で入っているアプリで聴いています。 | |||||||
なら、ハイレゾ対応ポタアン以外に、ハイレゾに対応した音源とハイレゾ対応アプリが必要になる。現時点ではiTunes Storeの音源はハイレゾに対応していないし、CDの音源はそもそもハイレゾじゃないからね。 | |||||||
今のをそのままハイレゾには置き換えできないのですね。 | |||||||
ハイレゾでなくてもポタアン使用による音質変化は十分見込めるから、まずはCD音質を試聴してみるのもいいと思うよ。 | |||||||
ハイレゾも聴いてみたい!ってときはどうすればいいですか? | |||||||
たとえば、ハイレゾ音源の配信サイトe-onkyo music、ハイレゾ対応アプリONKYO HF Playerを使ってはじめるのもいいね。ちなみにハイレゾ音源はデータ量が多いから、iPhone内の空き容量は十分に確保しておこう。 | |||||||
お気に入りの音楽の中でハイレゾ音源のあるものを探して、聴き比べてみたいと思います! |
ヘッドホン・イヤホンのバランス化で差をつける
ところで、ポタアンの製品名にもある「フルバランス」ってなんですか? | |
DAC部から出力まで、すべてバランス駆動で処理されているってことなんだ。ヘッドホンには左右があるから、左右それぞれに"+"と"-"が必要なんだけど、通常のバランスでないいわゆる「シングルエンド」方式では、左右共通の"-"が使われているんだよね。「バランス」方式は左右それぞれの"-"を用意して、左右を完全に分離。左右独立した処理をおこなうことで、干渉を減らしたり、分離感をアップすることができる。 | |
なんかむずかしいけど、バランスなら左右別々で処理するから、お互いの影響が少なくていいってことですね。バランスとシングルエンドってだいぶ違うものですか? | |
僕の環境では、なんとなくモヤッとした感じだったのがスッキリした印象になったよ。とにかく気になったら試聴だね。予約すれば、ラトックのショールームでも聴くことができるよ。(⇒ショールーム予約) | |
ヘッドホンもバランスに対応している必要がありますか? | |
そうだね。ヘッドホンはもともと左右に分かれているから、正確には「バランスに対応したヘッドホンケーブル」が必要になるね。 | |
それって、市販されているんですか? | |
それが、むずかしいんだよね…。最近市販のバランスケーブルが増えてきたとはいえ、この世界にはメーカーによってコネクタ形状がバラバラなのも悩ましいところなんだ。自分のもっているヘッドホンケーブルをバランス用に改造しているユーザーも少なくないと聞くよ。 | |
え〜っ、改造…それはムリです…。 | |
ラトックの直販サイトでは、付け替え可能なヘッドホン用のリケーブルが販売されているから、こちらで合うものがあるか探してみるのも手だね。(⇒リケーブルなどヘッドホンケーブル一覧) | |
バランス対応のヘッドホン、イヤホンというのもあるようですけど、やっぱりコネクタはいろいろのようですね。 | |
REX-KEB03は各社が出しているポータブル用バランスコネクタに対応しているから、たとえばポータブルオーディオプレーヤー「AKシリーズ用」や「SONY Xperia用」のバランスヘッドホンをつなげて再生する、という手もあるよ。 | |
バランスコネクタの形状を気にしなくていいのなら、選択の幅が拡がりますね! |
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※このページに掲載している内容は、2016年7月現在の情報です。