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暗号化は「ソフトをインストールすれば終わり」というものではありません。高い安全性を確保しながら、継続的に利用していくことが大切です。
ところが、ユーザが個別に暗号化を運用していると、本人以外アクセスできない暗号化ディスクが散在してしまい、
「暗号化したディスクのパスワードを担当者が忘れてしまった」
「担当者が不在の時、暗号化したデータが緊急で必要になっても対応できない」
「暗号化ディスクがもちだされても、所有者の特定や内容の確認ができない」 |
などの不都合が生じる可能性も。
とはいえ、複数人でひとつのIDを共有しては、誰がそのデータを扱っていたのか把握することが難しくなります。そこで、安全性に配慮しながらこれらの不安をスッキリ解消できる運用の方法をご紹介します。
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情報セキュリティのため暗号化を導入したが… |
運用状況が把握できない! |
管理者がパスワードを一元管理
社内に暗号化ディスクの管理者を設け、この管理者が暗号化ディスクを一元管理すれば、前述の不安はすべて解消します。
本製品では、暗号化ディスクの作成者が「管理者」となります。管理者は一般利用者の追加やログの確認など、暗号化に関するすべての権限をもちます。いざというときは、管理者を通してディスクの内容を確認することができます。
■暗号化ディスクの運用ルール |
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暗号化ディスクの作成は、管理者のみが行う。 |
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管理者用のパスワードは厳重に管理する。 |
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管理者は一般利用者の管理(登録・記録など)を行う。 |
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利用者は、管理者から受け取った暗号化ディスクを、管理者から指示されたユーザIDとパスワードで利用する。 |
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持ち運びできる外付けディスクの管理には、それらを区別するためのインデックスが不可欠。ラトックのリムーバブルケースは、前面にタイトルを書き込めるインデックス付き。大量導入時もディスクの管理がしやすく便利です。
利用者の負荷を軽くして暗号化を徹底
暗号化の重要性は理解していても、「処理が遅くなる」「パスワード入力が面倒」などの理由で作業効率がダウンしては、なかなか暗号化を徹底することができません。
管理者があらかじめ作成した暗号化ディスクを用意して配布すれば、利用者はディスクを接続してユーザ名とパスワードを入力し、必要なデータを移動するだけ。
アクセス開始後は繰り返しパスワードを求められることもなく、通常のハードディスクと同じ操作性でファイルにアクセスできます。データ読込や保存時の転送速度も通常のハードディスクとほぼ同じで、暗号化に関するデメリットを感じることはほとんどありません。
また、ハードディスクだけでなく、持ち歩いて使用するリムーバブルメディア(フラッシュメモリやメモリカードなど)も管理者が配布し、個人所有のものを使用しないようにしておけば、セキュリティ管理が行き届いて安心です。
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