Wavelab95(製品説明)Version 1.0 Rev 1.0 98-02-24版
- 製品仕様について
- 添付品について
- 対応OSについて
- 関連インターフェイスについて
- オプション品について
- 保守サポートに関して
- 対応パソコンについて
- Windows95に関して
- 技術的内容について
- WaveLab 95の新機能について
● 製品仕様について ●
Q WaveLab 95とは?
- WaveLab 95はA/D変換によるデータ収集・FFTスペクトル解析・各種フィルタの設計と解析・D/A変換によるデータ出力などを行うためのWindows 95対応ソフトウェアです。
Q 正式な型番と価格は?
- 型番は、WaveLab 95(ウェーブラボ キュウジュゴー)です。
価格は、定価 58,800 円です。
Q 対応するパソコンは?
- DOS/V、 PC-9800シリーズです。
ただし、PC-9800シリーズまたはISAバスの動作しないDOS/VマシンではD/A変換出力機能が動作しません。
Q WaveLab 95の機能についてもっと詳しく知りたいのですが?
- WaveLab 95の各機能は以下の通りです。
- A/D変換機能
- FFTスペクトル解析機能
- フィルタ設計解析機能
- D/A変換出力機能(ISAバス搭載DOS/Vのみ)
- 合成波生成機能
- CSVファイル変換機能
- WAVEファイル変換機能
● 添付品について ●
Q 添付品は?
- 3.5インチフロッピーディスク、マニュアルです。
Q A/D変換・D/A変換インターフェイスが添付していますか?
- 添付しておりません。
A/D変換・D/A変換PC カードは別売となっております。
● 対応OSについて ●
Q 対応するOSは?
- Windows 95です。
Q Windows 3.1への対応は?
- 対応しておりません。
ただし、Windows 3.1対応の別製品を用意しておりますので、そちらをお求めください。
Q Windows NTへの対応は?
- 対応しておりません。また、対応予定も今のところございません。
Q OS/2への対応は?
- 対応しておりません。また、対応予定も今のところございません。
● 関連インターフェイスについて ●
Q A/D変換入力には、どんなインターフェイスを使うのですか?
- 弊社の製品であるREX-5054U/B A/D PCカードまたはREX-5546/5548 ISAボードを用いて容易にA/D変換できます。
ただし、REX-5540はPC-9800シリーズには対応しておりません。
Q D/A変換出力には、どんなインターフェイスを使うのですか?
- 弊社の製品であるREX-5550 ISAボードを用いて容易にD/A変換できます。
ただし、REX-5550はPC-9800シリーズには対応しておりません。
Q 他社のA/D変換・D/A変換インターフェイスで使用可能ですか?
- ご使用頂けません。
● オプション品について ●
Q 近くに販売店がないので直接購入したいが?
- ラトックプレミア 楽天市場店 (https://www.rakuten.co.jp/ratoc/)で扱っております
Q A/D・D/Aインターフェイスを購入したいが型番、価格は?
- 型番及び価格は下記の通りです。
型番 標準価格 A/D変換入力用 REX-5054U ¥78,000 REX-5054B ¥78,000 REX-5540W ¥98,000 D/A変換出力用 REX-5550W ¥92,000
● 保守サポートに関して ●
Q サポートの窓口は?
- 弊社サポートセンターで受付けております。
ラトックシステム計測制御サポート専用ダイヤル
電話での受付けは、月曜日〜金曜日10:00〜13:00 14:00〜17:00までとなっております。
TEL 06-633-6741 FAX 06-633-3553
Q 海外でのサポートは?
- 本製品は、日本国内仕様のため、海外での保守およびサポートはおこなっておりません。
● 対応パソコンについて ●
Q NECのPC98-NXシリーズで使用可能ですか?
- 対応しております。
ただし、ISAバスが動作しないため、REX-5550を使用したD/A変換出力機能が使用できません。
Q NECのPC-9821Neで使用可能ですか?
- これらの機種に対してNEC側でWindows 95をサポートされておりませんので、弊社においてもサポート対象外とさせて頂きます。
Q NECのPC-9801NX/C, NS/A, NL/R で使用したいのですが?
- WaveLab 95のA/D変換入力機能とD/A変換出力機能を除いて他の機能(FFTスペクトル解析・各種フィルタの設計と解析機能など)に限りご使用頂けます。
Q EPSON 98互換機への対応は?
- 対応しておりません。また、今のところ対応予定もございません。
Q Macintosh PowerBookシリーズへの対応は?
- 対応しておりません。また、今のところ対応予定もございません。
● Windows95に関して ●
Q Windows95 OSR2 (Version 4.00.950B) には、対応していますか?
- 対応しております。
Q Windows95のDOSモードで使用できますか?
- サポートしておりません。
● 技術的内容について ●
Q A/D変換データをリアルタイム表示できますか?
- 割り込みモードでA/D変換実行する場合は入力信号の波形がほぼリアルタイムで表示されます。
ただし、波形表示速度はご使用のパソコンの処理速度に依存します。
Q A/D変換データをファイルとして保存できますか?
- A/D変換データをファイルとして保存できます。しかもそのデータは、後からFFT解析・フィルタ解析・D/A変換出力などの処理もできます。
Q FFTスペクトル解析機能とは?
- サンプリングされた信号にどんな成分(振幅や周波数)の信号が含まれているかを分析する機能です。
また、方形波窓・ハミング窓・ハニング窓・ブラックマン窓と言う窓関数を通して、FFT解析の精度をあげることができます。
Q フィルタとは?
- サンプリングした信号データから、ある周波数帯域の成分だけを取り出したいときにフィルタを使います。
Q WaveLab 95ではどのようなタイプのフィルタが設計解析できるのですか?
- WaveLab 95では設計できるフィルタのタイプは、
インパルス応答による分類
- 有限インパルス応答フィルタ(FIRフィルタ)
- 無限インパルス応答フィルタ(IIRフィルタ)
FIRフィルタとIIRフィルタの信号通過域による分類
- ローパスフィルタ(LPF): ある周波数以下の成分を通す
- ハイパスフィルタ(HPF): ある周波数以上の成分を通す
- バンドパスフィルタ(BPF): ある周波数帯域の成分を通す
- バンドリジェクションフィルタ(BRF): ある周波数帯域の成分を阻止する
IIRフィルタの振幅特性による分類
- バタワースフィルタ
- チェビシェフフィルタ
- 逆チェビシェフフィルタ
WaveLab 95で設計解析のできるフィルタタイプの一覧表が下記のとおりです。
フィルタタイプ 通過域特性 FIR LPF HPF BPF BRF IIR バタワース LPF HPF BPF BRF チェビシェフ LPF HPF BPF BRF 逆チェビシェフ LPF HPF BPF BRF
Q IIRフィルタはどんな特徴がありますか?
- IIRフィルタは低次数で希望の振幅周波数特性を実現できると言う利点があります。反面、群遅延特性の歪みが大きくなり、また安定性は常に保証されませんので設計した後はフィルタの安定性を確認する必要があります。
Q FIRフィルタはどんな特徴がありますか?
- FIRフィルタは直線位相特性を正確に実現でき、フィルタの安定性が常に保証されると言う利点があります。反面、急峻な振幅周波数特性(カットオフ特性)を実現するときはフィルタの次数大きく取らなければなりません。
Q フィルタの解析とは?
- 設計したフィルタが希望した振幅特性を満たしているか、群遅延特性の歪み程度、安定性などを確認することです。
WaveLab 95では設計したフィルタの特性をフィルタ解析機能で解析することができます。また、解析結果を参考にして再設計することもできます。
Q 合成波生成機能で作成した波形データは外部機器に出力できますか?
- 合成波データはA/D変換データと同等に扱われますので、D/A変換により外部機器へ出力できます。
また、合成波は、五つのコサイ波から任意に作成できますので、設計したフィルタの性能評価にも使用できます。
Q A/D変換データをEXCELなどで編集したいのですが...
- CSVファイル変換機能を用意しております。
この機能によりA/D変換データをWindows 95版 Microsoft EXCEL/Lotus 123で編集可能なCSV形式ファイルに変換したり、編集したCSV形式ファイルを(A/D変換形式)データファイルに変換したりすることができます。
Q Windows 95でサポートされているWAVE形式のファイルをFFT解析したり、D/A変換出力したりしたいのですが...
- WAVEファイル変換機能で、WAVE形式ファイルを(A/D変換形式)データファイルに変換してから、FFT解析・D/A変換出力することができます。
また、WAVEファイル変換機能によりデータファイル形式で保存されたファイルをWAVE形式ファイルに変換することもできます。
● WaveLab 95の新機能について ●
Q Windows 3.1版WaveLabと比べてどの新機能が追加されたのでしょうか?
- 主にA/D変換入力・D/A変換出力・合成波生成において、いくつかの新機能を追加したのです。
Q A/D変換入力の新機能は?
- 割り込みA/D変換モードが追加され、これによりA/D変換データがほぼリアルタイムでグラフ表示されます。 ただし、波形表示速度はご使用のパソコンの処理速度に依存します。
また、割り込みモードでの変換は、途中での変換停止・再開ができます。
Q D/A変換出力の新機能は?
- D/A変換にも割り込みモードが追加され、これによりD/A変換用データを繰り返し出力することができます。
Q Windows 3.1版WaveLabでは合成波データがD/A出力できませんが...
- WaveLab 95では合成波データファイルがA/D変換データファイルと同等に処理できます。従いまして、合成波データをD/A変換出力ができます。
Q その他新機能は?
- このほかに、WaveLab 95はさまざまな新機能がありますが詳しいことは弊社のサポートセンターまでお問い合わせください。