鉛が使用されてきたわけ
はんだの材料としては、一般に鉛を約38%含んだ錫(すず)との合金「Sn-Pbはんだ」が広く使われています。この合金は融点が低く、融液が金属につきやすいため、比較的低温で不良接合の少ないはんだ付けを可能にしてきました。
なぜいま鉛フリーなのか
近年、酸性雨により廃棄物などから鉛が流れ出し、地下水や河川を汚染していることが問題となっています。また、鉛が人体で蓄積していくと、障害を引き起こすという報告もあります。今、地球環境保護と安全性の面で、鉛を使わないことが求められています。
鉛フリー化をすすめるために
鉛を含まない「鉛フリーはんだ」は融点が高いため、従来より高温での融着に耐えうる部品と設備が必要となります。当社では、鉛フリー対策部品への置き換えや、高温で使用できるはんだ設備への更新など、鉛フリー化の実現に努力しています。 |