IEEE1394非圧縮CCDカメラドライバ アプリケーション開発キット
RSCCDSDK(FAQ)2006-06-14版
●使用についてよくある質問 ●
Q SONY製CCDカメラ DFW-X700 を何台か接続して、同時にキャプチャしたいのですが?
- DFW-X700 は画素数が多いためデータ転送量が非常に多く、ひとつのIEEE1394バスに複数台接続すると、IEEE1394の帯域が足りなくなりコマ落ちが発生します。仮にDFW-X700のデータを YUV422 でスキャンするとして、1画面で約1.5Mバイトのデータが発生します。フレームレートが7.5fpsでも、CCDカメラ1台あたりのデータ転送だけで11.25MB/sec(約90Mbps)の処理が必要になります。
DFW-X700を複数台使用する場合は、1台ごとにIEEE1394ホストアダプタ(PCカード/PCIボード)をご用意ください。なお接続できる台数は、パソコンの性能(拡張バスの帯域)に依存します。
- CCDカメラの性能にも依存しますが、SONY製CCDカメラ DFW-VL500の場合、VGAサイズ(640×480)の画質で毎秒30フレームでのキャプチャが可能です。仮にCCDカメラの性能が毎秒30フレームを超える場合(毎秒60フレーム等)、IIDCプロトコルでは毎秒30フレームが最高となるため、RSCCDSDKを使用した場合は毎秒30フレームを超えるキャプチャはできません。
- キャプチャファイルの圧縮形式は、DirectShowのフィルタとして登録されているものが、選択可能となります。
- RSCCDSDKが対応しているカメラは、産業用IEEE1394CCDカメラのなかでもIIDC規格に対応しているカメラです。したがって、SONY製CCDカメラ以外であってもIIDC規格対応のCCDカメラであれば、基本的には使用できます。
- 使用するパソコンの台数分のカメラドライバ(RSCCDDRV)のライセンスが必要となるため、パソコンの台数分のRSCCDDRVを購入いただく必要があります。
- パソコン1台で使用する場合は、ライセンスは1つです。CCDカメラの台数には関係なく、1ホストにつき1ライセンスとなります。
具体的には、ライセンス管理用のUSB-HASPキーをPCのUSBポートに取り付けることになります。
- RSCCDSDKでは、市販のDVカメラを制御することはできません。
RSCCDSDKで制御できるカメラは「IEEE1394 非圧縮CCD カメラ(以下、CCDカメラと記します)」です。CCDカメラは画像をまったく圧縮しない生のデジタルデータを送り出す産業用のカメラです。このCCDカメラはWindowsに標準で含まれているカメラドライバでは対応できないため、専用のカメラドライバおよびライブラリが本製品に添付されています。
なお、市販のDVカメラからは、DV圧縮という方式で画像を圧縮した形のデータが出力されます。Windowsに標準で含まれているカメラドライバがこの圧縮形式のデータに対応しているので、WindowsDDK/SDK、Direct X等を使用すれば、DVカメラを制御することが可能です。
● トラブルシュート ●
Q CCDカメラを認識しません。
Q [ can't find ccd camera ] と表示されてCCDカメラを認識しません。
- 以下の理由が考えられます。
- CCDカメラドライバがインストールされていない
CCDカメラドライバCDからカメラドライバをインストールしてください。
- CCDカメラへ電源が供給されていない
CCDカメラのLEDが点灯しているかご確認ください。
IEEE1394 PCカードやPCIボードに接続している場合、バスパワーが不足している可能性があります。
PCカードの場合は、PCカードにACアダプタが装着されているかご確認ください。
PCIボードの場合は、ボード上の電源コネクタに電源ケーブルが装着されているかご確認ください。
- HASP(USBキー)が取り付けられていない
ライセンス管理機能により、HASPが取り付けられていない状態が30分以上経過すると、CCDカメラの認識が解除されます。
- ドライバがCCDカメラに対応していない
現在のところ、SONY製CCDカメラ DFW-SX910、DFW-X710、XCD-SX910、XCD-X710等には正式対応していません。ただし、暫定のカメラドライバ(制御制限あり)をご用意しておりますので、サポートセンターまでお問い合わせください。
- CCDカメラドライバがインストールされていない
- カメラドライバがインストールされていないパソコンではコーデックがインストールされていないため、非圧縮のAVIファイルが再生できません。CCDカメラを接続してカメラドライバをインストールしてください。
CCDカメラを接続できない場合は、以下の手順でコーデックをインストールしてください。
-
fiyuv.dll ファイルのコピー
fiyuv.dllファイルをWindowsディレクトリの System32 フォルダにコピーします。
- fiyuv.dll のレジストリ登録
[HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows NT
\CurrentVersion\Driver32] に以下の文字列を追加します。
VIDC.Y422 REG_SZ fiyuv.dll
VIDC.Y411 REG_SZ fiyuv.dll
VIDC.Y444 REG_SZ fiyuv.dll
VIDC.Y800 REG_SZ fiyuv.dll
- Windowsの再起動
-
fiyuv.dll ファイルのコピー
Q SnapShot した BMP が真白になります。
Q WindowsXP でCCDカメラを検出しません。
Q CCDカメラへの設定値を保持できません。
Q Visual Basicで外部トリガー使用できません。
Q ccd_SetAudio でオーディオがキャプチャされません。
- 旧バージョンのRSCCDSDKのバグです。最新版(Ver1.95以降)のRSCCDSDKを入手ください。入手方法については、サポートセンターまでお問い合わせください。