REX-PCI30L/LP/PX BIOS & Utility for MacOS X について
2002年9月6日
ラトックシステム株式会社
このファイルは REX-PCI30L/LP/PX の MacOS X 環境での
SCSI-BIOS、Configuration Utility のインストール方法および使用方法について記述しています。
□ 目次
- 格納ファイルについて
- 本バージョンでの仕様と制限について
- インストール
- REX-PCI30PX MacOS X 専用 BIOS について
- REX-PCI30PX MacOS X Driver について
- REX-PCI30PX MacOS X Utility について
- REX-PCI30PX MacOS X Driverの強制削除方法
- 注意事項
1. 格納ファイルについて
REX-PCI30PX MacOS X用BIOS & Utility のファイル構成は下記のようになっています。
| ・pci30p_osx.html | | (このファイル) |
| ・pci30HX.pkg | | (MacOS X 用ドライバパッケージファイル) |
| ・pci30Config_X.pkg | | (MacOS X用SCSI Configurationパッケージファイル) |
| ・pci30Config_X.app | | (MacOS 10.1用SCSI Configuration) |
| ・pci30Config.html | | (SCSI Configurationの説明) |
| ・pci30x05.bin | | (REX-PCI30PX MacOS 10.2/10.1 専用 BIOS データ) |
| ・pci30hx_rm.sh | | (ドライバ削除用シェルスクリプト) |
2. 本バージョンでの仕様と制限について
- MacOS X のバージョン 10.2 および 10.1 に対応しています。
- スリープに対応しています。
- SCSI Configuration は、REX-PCI30PXが2枚以上同時に装着した状態には対応していません。
REX-PCI30PXを1枚ずつ装着した状態で実行してください。
- MacOS 10.1でSCSI Configuration パッケージファイルをインストールしてもすぐにはApplicationフォルダに見えません。
Sherlockで、一度PCI30Config_Xを検索し実行するとアイコン登録されます。
- MacOS 10.2で、セキュリティを低下させるおそれがあります。と表示する場合がありますが
修復して使用するを選択ください。 これは、実行プログラム xxxx.app または xxxx.kextの所有権が
システム管理者となっていないためです。修復するを選択するとファイル属性が変更されます。
- MacOS 10.2では、SCSI機器がHDDとMO等のデバイスのみ使用可能です。
CDRW Scanner Tape 等のデバイスについては正常に動作しないことが確認されています。
これらの制限事項は、MacOS 10.2に起因する問題であると弊社では、考えておりますので
MacOS 10.2にアップデートされる方は、ご注意ください。
最新情報については、弊社ホームページをご覧ください。
3. インストール
実際の運用形態によってインストールする内容が変ります。
以下でそれぞれについて説明します。
3-1. ボードに接続したディスクから MacOS X を起動する
この場合、MacOS X からの起動が必要なため、REX-PCI30PXには、MacOS X専用BIOSを書き込んでおきます。(初期値)
MacOS X上では、BIOS経由でREX-PCI30PXに接続した機器へアクセスします。
さらに、MacOS 9.x以前の環境へ切り替えて使用する場合は、機能拡張ドライバ (REX-PCI30HX Driver) 経由でREX-PCI30PXに接続した機器へアクセスします。
機能拡張ドライバ (REX-PCI30HX Driver) は、Driver_OS_9 フォルダからインストーラを実行して行います。
この後、B'sCrew Controlの設定でハードディスクの自動マウント機能を有効にしておいてください。
- コントロールパネルより B'sCrew Control を起動します。
- 自動マウントさせたいハードディスクを選択します。
- ドライバの設定を選択します。
- 「□起動時にドライバのインストールを試みる」にチェックを入れて、「OK」を押します。
- B'sCrew Control を終了して、システムを再起動します。
これで MacOS 9.x以前の環境においてハードディスクが自動マウントされるようになります。
3-2. ボードに接続したディスクから MacOS 9.x 以前を起動する
この場合、MacOS 9.x以前からの起動が必要なため、REX-PCI30PXには、MacOS 9.x以前に対応したBIOSを書き込んでおきます。
MacOS 9.x以前の環境では、BIOS経由でREX-PCI30PXに接続した機器へアクセスします。
そしてMacOS X環境へは、pci30HX.pkg のドライバをインストールしておきます。
MacOS Xの環境では、カーネルエクステンションドライバ (pci30.kext) 経由でREX-PCI30PXに接続した機器へアクセスします。
3-3. ボードに接続したディスクから MacOS X および MacOS 9.x 以前を起動する
REX-PCI30PXに接続されたハードディスクからMacOS X と MacOS 9.x以前の両方の起動を行う場合は、
OSを切り替える毎に必ず各OSに対応したBIOSへの書換えが必要となります。
3-4. ボードに接続したディスクから MacOS X も MacOS 9.x 以前も起動しない
この場合は、3-1, 3-2
どちらの設定でも使用可能です。
4. REX-PCI30PX MacOS X 専用 BIOS について
MacOS X上で REX-PCI30PX に接続されたSCSI機器を使用するためには、REX-PCI30PX
上のSCSI BIOSがMacOS X に対応している必要があります。
現在、REX-PCI30PX MacOS X対応SCSI BIOS データ (pci30x05.bin) が提供されています。
この BIOS への変更は、pci30Config_X.app で行います。
変更手順については、pci30Config.html をご覧ください。
ハードディスクやCD-ROMは、MacOS X標準のドライバでそのまま使用可能ですが、
他の機器については、OS X に対応したドライバおよびアプリケーションが必要となり
ます。各機器のOS X への対応については、それぞれの機器メーカへご確認ください。
5. REX-PCI30PX MacOS X Driver について
REX-PCI30PX 接続したディスクから MacOS 9.x 以前の環境を起動して、
さらに MacOS X でも使用する場合にこのドライバを使用します。
REX-PCI30PX を MacOS X専用SCSI BIOSで使用する場合は、このドライバを使用する必要はありません。
したがって、ここでのインストール作業も必要ありません。
REX-PCI30PX MacOS X Driver はドライバパッケージ pci30HX.pkg で提供されています。
このドライバは、システム起動時に組み込まれるためのインストール作業が必要となります。
ドライバパッケージのインストールは、以下の手順で行います。
- pci30HX.pkgのアイコンをダブルクリックすると、ドライバのインストールが始まります。
- 最初に管理者パスワードを要求する画面が表示されたら、画面左したのカギのアイコンをクリックします。
- ユーザ名、パスワードの入力画面が表示されるのでユーザ名に管理者権限のあるユーザ名とそのパスワードを入力して、OKをクリックします。
- インストール画面に戻ったら[続ける]をクリックします。
- 大切な情報を確認して[続ける]をクリックします。
- インストール先の選択では、MacOS X がインストールされているハードディスクを選択して[続ける]をクリックします。
- [インストール] をクリックするとソフトウェアのインストールが実行されます。
- 「ソフトウェアが正常にインストールされました。」と表示されたら[閉じる]をクリックして終了します。
以上の作業が終ったら、最後にシステムを再起動します。
ハードディスクやCD-ROMは、MacOS X標準のドライバでそのまま使用可能ですが、
他の機器については、OS X に対応したドライバおよびアプリケーションが必要となり
ます。各機器のOS X への対応については、それぞれの機器メーカへご確認ください。
6. REX-PCI30PX MacOS X Utility について
MacOS X上で REX-PCI30PX に対する SCSI Configuration の各設定を行うための
プログラム pci30Config_X.app を提供しています。
このプログラムは、実行可能なアプリケーションの形として提供しています。したがって、
pci30Config_X.app を適当なフォルダへコピーするだけで、特にインストール作業は必
要ありません。
ただし、フォルダ名が日本語(2バイトコード)のフォルダからは実行できませんので、
コピーする先のフォルダ名は英数半角文字で構成されたものとしてください。
pci30Config_X.app での設定や手順については、pci30Config.html をご覧ください。
7. REX-PCI30PX MacOS X Driverの強制削除方法
REX-PCI30PXのドライバを削除するための、pci30hx_rm.sh というコマンドを用意しています。
この pci30hx_rm.sh コマンドは、Terminal から実行するシェルスクリプトです。
以下の手順で実行できます。
- Applications の Utilites にある Terminal を起動します。
- pci30hx_rm.sh のアイコンを選択して Terminal のウィンドウ内へドラッグ&ドロップします。
すると Termial 内に pci30hx_rm.sh のコマンド列がパスを含む形で入力されます。
例えば、ratoc というユーザ名でログインしてデストップの pci30px_OS_X フォルダにある pci30hx_rm.sh を実行させる場合
Terminal のコマンドラインには、下線のように入力されます。
ratoc% /Users/ratoc/Desktop/pci30px_OS_X/pci30hx_rm.sh
- 次に、Terminal のウィンドウをクリックしてアクティブにしたら、リターンキーを押します。
- password: とパスワードの入力を要求してきます。
- パスワードを入力するとドライバの削除が実行されます。
- 最後に、再起動してください。
以上でREX-PCI30PXのドライバがシステムから削除されます。
再度ドライバが必要となった場合は、ドライバパッケージからインストールしてください。
8. 注意事項
- pci30Config_X.app を実行する場合は、必ず REX-PCI30PXに接続されたSCSI機器を取り外すか、SCSI機器の電源を切ってから実行してください。
- 本ソフトウェアは,改良のため予告なく変更する場合があります。
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