Q.LANに必要なものは?(100BASE-TX/10BASE-Tの場合)−必要なネットワーク機器を揃える−
LANを構築する際は接続イメージを図にあらわして、どこにどれだけの機材を要するか把握した上で揃えていきましょう。
まずパソコンには、LANに接続するためのポートすなわちLANボード/LANカードが必要です。
(本体に標準で備えている場合は次のステップへ)
- 接続しようと思っているパソコンにあったLANボード/LANカード
<チェックポイント>
- 100BASE-TXか10BASE-Tか?
- OSはサポートされているか?
接続しようと思っているパソコンのOS用ドライバが用意されていないと使用できません。 - PCカードスロットは問題ないか(ノートパソコンの場合)
たとえばCardBusをサポートしていないノートパソコンでは、CardBus PCカードは使えません。
※CardBusを備えていても、メーカー側が動作を保証していない機種は注意が必要です。弊社REX-CB8xシリーズはPowerBook2400には対応しておりません。
- PCIバスかISAバスか(PC/AT互換デスクトップの場合)
現在のパソコンはおもに2種類のバス(拡張ボードを挿す口)が用意されています。どちらのタイプのスロットに挿すか決めておきます。
- 100BASE-TXか10BASE-Tか?
そのほか必要なものは、以下のように分類できます。
- HUBを使用しない接続(2台のパソコンで10BASE-Tの場合)
- HUBを使用した接続(2台以上のパソコン)
- ダイアルアップルータを使用した接続(2台以上のパソコンでLAN&インターネット)
●HUBなしの場合● |
10BASE-Tで2台のパソコンを接続する場合、HUBなしで接続する方法があります。
この場合必要となるのは、以下の2通り。
【注意!】
100BASE-TX対応LANボード/LANカードを接続する場合は、必ずHUBをご使用ください。(HUBありの場合)
◎ケース1◎クロスケーブルを使用する
クロスケーブルとは、一方の入力(出力)信号線をもう一方を出力(入力)信号線に結線したケーブルです。
これにより、1つのパソコンから出力された信号はもう一方のパソコンに入力信号として処理することが可能となります。
※通常HUBに接続するものはストレートケーブルといい、両端のピンの並びはまったく同じものとなっています。
- パソコン(厳密にはLANボード/LANカード)同士を接続するクロスケーブル(1本)
<チェックポイント>
- 10BASE-T用ケーブルか?(RJ-45モジュラージャック)
- クロスケーブルか?
ストレートケーブルと見た目はほとんど同じです。 - カテゴリは適正か?
ケーブルのカテゴリは、電気信号の減衰の程度により分類されています。
現在市場に出回っているものはほとんどの場合UTPケーブルカテゴリ5です。カテゴリ3は10BASE-Tまでの動作保証です。
- ケーブル長は?
あらかじめパソコンやHUBの距離を測っておいて、最適な長さのもの(1m,3mなど)を選びます。
- (LAN PCカードの場合)中継カプラ
LAN PCカードでは、ほとんどの場合PCカード側のコネクタにはストレートケーブルがついています。
このような場合は中継カプラを介して、クロスケーブルを接続する必要があります。■参考■ 10BASE-T LAN PCカードREX-R280はLAN PCカードとケーブル、中継カプラがセットになった製品です。
中継カプラは、ストレートケーブルを接続してLANケーブルを延長する以外に、上記のようなクロスケーブルを使用したピアツーピア接続にも便利です。
◎ケース2◎クロスカプラを使用する
クロスカプラは、ストレートをクロスに変換するコネクタです。 これにより、ストレートケーブル同士を接続することができます。
- ケーブル同士を接続するクロスカプラ
<チェックポイント>
- 10BASE-T用か?(RJ-45モジュラージャック)
- ストレートケーブル(2本)
<チェックポイント>
- 10BASE-T用ケーブルか?(RJ-45モジュラージャック)
- ストレートか?
クロスケーブルと見た目はほとんど同じです。 - カテゴリは適正か?
ケーブルのカテゴリは、電気信号の減衰の程度により分類されています。
現在市場に出回っているものはほとんどの場合UTPケーブルカテゴリ5です。カテゴリ3は10BASE-Tまでの動作保証です。
- ケーブル長は?
あらかじめ距離を測っておいて、最適な長さのものを選びます。 - LANボード/LANカードに添付されていないか?
LAN PCカードでは、ほとんどの場合ケーブルが添付されています。
■参考■ 10BASE-T LAN PCカードREX-R280TはLAN PCカード2枚とケーブル2本、クロスカプラがセットになった製品です。ノートパソコン同士の接続に必要な機材が、すべて揃っています。
●HUBありの場合● |
あわせて複数のパソコンでインターネット接続できる環境も整備するには、HUB機能をもったダイヤルアップルータを導入する方法もあります。
- ストレートケーブル(パソコンの台数分)
<チェックポイント>
- 10BASE-T用ケーブルか?(RJ-45モジュラージャック)
- ストレートか?
クロスケーブルと見た目はほとんど同じです。 - カテゴリは適正か?
ケーブルのカテゴリは、電気信号の減衰の程度により分類されています。
現在市場に出回っているものは、ほとんどの場合カテゴリ5です。
- ケーブル長は?
あらかじめ距離を測っておいて、最適な長さのものを選びます。 - LANボード/LANカードに添付されていないか?
LAN PCカードでは、ほとんどの場合ケーブルが添付されています。
- HUB
<チェックポイント>
- 100BASE-TXか10BASE-Tか?
10BASE-TのHUBは安価。
100BASE-TXのHUBは、100BASE-TXのLANボード/LANカードとの組み合わせで高速LANが実現。なお10BASE-Tと混在する場合は、10BASE/100BASE両方に対応したHUBを選ぶ必要があります。
- ポートはいくつ必要か?
4,8,12ポートなど。将来どの程度までパソコンを増やすのかで選択します。
- インジケータはあるか?
ネットワークの状態を示すLED。あるとトラブル時など便利です。
- ACアダプタは必要か?
電源は、内蔵のものとACアダプタを要するものがあります。
コンパクトなものにはAC電源が必要な場合が多い。
- 100BASE-TXか10BASE-Tか?
●ダイヤルアップルータの場合● |
ダイヤルアップルータは、ISDN接続で必要なTA(ターミナルアダプタ)とDSU、LAN接続で必要なHUB、2つのネットワークを接続するためのルータが融合した通信機器です。
ダイヤルアップルータを導入したネットワークのメリットは...
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- ストレートケーブル(パソコンの台数分)
<チェックポイント>
- ストレートか?
クロスケーブルと見た目はほとんど同じです。 - カテゴリは適正か?
ケーブルのカテゴリは、電気信号の減衰の程度により分類されています。
現在市場に出回っているものは、ほとんどの場合カテゴリ5です。
- ケーブル長は?
あらかじめ距離を測っておいて、最適な長さのものを選びます。 - LANボード/LANカードに添付されていないか?
LAN PCカードでは、ほとんどの場合ケーブルが添付されています。
- ストレートか?
- ダイヤルアップルータ
<チェックポイント>
- どのポートが何個あるか?
アナログポート、イーサネットポート、ISDNポート、シリアルポート...。
イーサネットポートには、HUBを接続できるようにするスイッチがついているものもあります。 ISDNポートには、モジュラープラグに接続するU点とISDN機器を接続するS/T点があります。 アナログポートは、アナログ回線に接続する場合必要です。 シリアル(RS-232C)ポートは、パソコン1台のみ接続する場合に使用します。 - TA機能付きかなしか?
アナログ回線接続でTA機能が不要な場合、HUBの機能のみを備えたルータにモデムを接続する方法があります。
将来的にISDN回線に移行する可能性があるのなら、TA機能付きを選んでおくとよいでしょう。
- ユーティリティは使用OSをサポートしているか?
専用設定ユーティリティの対応OSを確認しておきます。(たいていはOSに依存せず使いやすいWWWブラウザでの設定)
- 液晶表示はあるか?
接続状態を示す液晶パネル。接続時間などがわかります。
- どのポートが何個あるか?
次にLANボード/LANカードのセットアップを行いましょう。
(LAN PCカードREX-R280のインストール方法です)
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