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Q.SCSI機器のフォーマットをするには?

●フォーマットユーティリティ●
REX SCSIホストアダプタに接続されたハードディスク・MOなどのメディアのフォーマットは、REX-9530、REX-PCI30、REX-PCI32添付の「REX SCSIユーティリティ(フォーマットユーティリティ)」でおこなうことができます。(プログラム名:REXFMT95.EXE)
  1. フォーマットユーティリティ起動します。
    [スタート]→[プログラム]→[REX SCSIユーティリティ]→[フォーマットユーティリティ]

  2. SCSIホストアダプタごとに接続されている機器の情報(SCSI ID,LUN,ベンダ名,型番)が表示されますので、フォーマットしたい機器を選択し[セレクト]ボタンを押します。

  3. 次の画面で「区画番号」に対し右クリックで[メディアの初期化]を選択します。

  4. 初期化の指定画面(左図)が表示されます。
    ハードディスクなどの場合は[IBM-PC/AT FDISK形式]、MO,PDなどリムーバブルメディアの場合は[スーパーフロッピー(FD)形式]を選択してください。
    また、物理フォーマットを同時に行うことができます。

  5. 次の画面でフォーマットするメディアの区画の設定を行います。
    ファイルシステムは「FAT16」「FAT32」から選択できます。

  6. フォーマット後、システムを再起動します。
●フォーマット上の注意●
  • フォーマットするとメディアに記録されているデータは失われます。
    → 必要なデータは必ずフォーマット前に別のメディアに保存
  • FAT32を選択すると、FAT32をサポートしているOSでのみアクセスが可能になります。
    → Windows 95B(OSR2)のみアクセス可能
      Windows 95A以前のWindows、WindowsNT、DOSなどではアクセスできません
●フォーマットユーティリティによる制限●
  • 本ユーティリティで初期化したメディアに対しては、Windowsシステムのクイックフォーマットができなくなります。
    → [通常のフォーマット]のみ使用可能
  • ブートディスク(起動ディスク)は作成できません。
    → FDISKおよびFORMATコマンドを使用
REXFMT95

その他REX SCSIユーティリティの機能としては、「SCSI機器接続確認ユーティリティ(WINSSC.EXE)」があります。

ここで紹介したユーティリティをご利用になる場合、製品の添付ディスクに含まれる「SETUP95.EXE」を実行し、インストールを行ってください。

●ブートディスクのフォーマット●

ブートディスクのフォーマットには、以下のDOSコマンドを使用します。

DOS/Vの場合は
  1. FDISKを行ってから
  2. FORMATでパーティションごとのフォーマットを行い
  3. FDISKで状態を「アクティブ」に

PC−98の場合は
  1. FORMATでフォーマットを行ってから
  2. FORMATのままパーティションをおこない
  3. FORMATのまま状態を「アクティブ」に
の手順で行います。
【FDISK】(DOS/Vの場合)
ディスクのパーティションを行います。
パーティションとは、ハードディスクの中に使用する領域を確保するものです。
1つのハードディスクを2つの領域にパーティションし、基本パーティション領域と論理パーティション領域を指定すると、OS上からは2つのドライブに見えるようになります。

フォーマット後再度FDISKコマンドを入力し、領域の状態を「アクティブ」にします。

※PC−98シリーズでのパーティション・状態変更は、FORMATで行いますのでFDISKコマンドは不要です

【FORMAT】
ディスクの初期化を行います。
指定したファイルシステムに従って、データの読み書きができるように基本情報を記録します。

【物理フォーマット】
ローレベルフォーマットともいいます。
ハードディスクをセクタ(ディスクを使用する最小単位)の配置からやりなおしを行い、パーティションテーブルなどのデータも完全に消去されます。

●ファイルシステム FAT16とFAT32●

REXフォーマットユーティリティは2種類のファイルシステムをサポートしています。
「FAT」はFile Allocation Tableの略で、ファイルをおいているディスク上の場所を記録している領域のことをさします。
FATはデータを管理する単位として「クラスタ(セクタをいくつかまとめたもの)」を使用しています。
【FAT16】

MS−DOSから現在まで採用されているファイルシステム。
16ビットFAT32ビットセクタ。
管理できるハードディスク容量は最大で2GB。
クラスタサイズがハードディスク2GBの場合で32KBと大きいため、数バイトほどの小さなファイルを保存する場合無駄に使用する領域が多くなってしまいます。

【FAT32】

Windows 95 OSR2で採用されはじめたファイルシステム。
32ビットFAT32ビットセクタ。
管理できるハードディスク容量は最大で2TB(テラバイト=ギガの1000倍)と大幅に向上、クラスタサイズも4KBと小さくなりました。
FAT32からはFAT16にアクセスできますが、FAT16からFAT32へはアクセスできません。

Windows 95 OSR2以外のOSが混在する環境やトラブル時の普及(DOSコマンドの利用など)を考えると、まだまだFAT16フォーマットが主流です。

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