Q.どんな接続方法がありますか? −はじめに−
パソコン同士をネットワークで接続しファイルなどの資源を共有する形態を「LAN(Local Area Network)」といいます。
まず、LANを導入するメリットを挙げておきます。
- ファイルの共有ができる
FDなどでデータ移動させる面倒な作業がなくなります。
また大容量のデータも扱えるようになります。
- プリンタの共有ができる
ネットワーク経由で1台のパソコンに接続されたプリンタを共有します。
面倒なプリンタケーブルの差し替えや、切り替えスイッチを使用しなくても、ローカルプリンタと同じように印刷できるようになります。
- 電話回線を共有できる
ダイアルアップルータを使って、切り替えなしに複数台のパソコンからインターネットへアクセスできます。
LANの接続形態で一般的な規格は「Ethernet(イーサネット)」であり、この中でも10BASE-Tはもっとも普及している接続形態です。10BASE-T以外にも10BASE-5や10BASE-2などがありますが、管理面・コスト面からも家庭内では10BASE-Tを採用するのがよいでしょう。
10BASE-Tは伝送速度が10Mbps(1秒あたり10メガビット)のスター型ネットワークで、HUB(ハブ)という集線装置を中心としたネットワーク構成となります。
■参考■ラトックシステム(株)10BASE-T LAN PCカードREX-R280
高速ネットワーク環境を考えているのであれば、最近安価になってきている100BASE-TX(伝送速度100Mbps)の機器も選択肢に入るでしょう。100BASE-TXは10BASE-Tを高速化したものですので、10BASE-Tとしても動作し混在も可能となっています。(100Mbpsのもう1つの規格 100VG-AnyLANは10BASE-Tとはまったく異なります)
ただし100BASE-TXで動作するためには、LANボード/LANカード、HUB、ケーブルが100BASE-TXに対応している必要があります。なお10BASE-Tと混在する場合は、10BASE/100BASE両方に対応したHUBを選ぶ必要があります。
■参考■ラトックシステム(株)CardBus対応100BASE-TX/10BASE-T LAN PCカードREX-CB81
- 【Windows 95/98】
- Windows 95/98では、LANに接続するためのカードは別途用意しなければならない場合がほとんどです。新規にLANを構築する場合は、ほぼすべての機材を揃える必要があります。市場には、Windows 95/98対応の製品が数多く出回っています。
- 【Macintosh】
- Macintoshの場合は、たいていの場合本体に標準でLocalTalk(Appleが開発したバス型−数珠つなぎ−ネットワーク)のポートが用意されていますので、Macのみのネットワーク構築であればLocalTalk用のケーブルを追加するだけで実現できます。このLocalTalkは手軽ですが、シリアル接続のため伝送速度が230.4kbpsと遅く、また他のOSとの接続が難しいものとなります。
最近では100BASE-TX/10BASE-Tも標準で用意されるようになりましたので、- ネットワーク上で大容量データの使用頻度が高い
- 将来的に他のOSとの混在を考えている
※iMacや新PowerMacintosh G3などで用意されているポートは、100BASE-TX/10BASE-Tのみとなっています。
次は、LAN構築に必要なものを揃えましょう。
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