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はじめてのPCカードアダプタ

PCカードアダプタは、デスクトップパソコンでPCカードを使用可能にする製品です。

■構成

5051 Hardware 弊社PCカードアダプタ REX-5051シリーズは、以下のような構成になっています。

  1. PCカードを挿入するPCカードドライブ
  2. パソコン本体に挿すボード(ISAバス用)
  3. PCカードドライブとボードを接続するケーブル
※図はREX-5051fx(PCカードドライブをベイに装着)のものです。
 REX-5051FVは、外観が少し異なりますが構成は図と同じです。
 REX-5051exは、外置きタイプのPCカードドライブになります。

作業手順としては、次のようになります。
    REX-5051FV/REX-5051fxの場合】
  1. PCカードドライブAとボードBをケーブルCでつなぐ
  2. PCカードドライブAをパソコンに装着
  3. ボードBをパソコンに差込む
    REX-5051exの場合】
  1. ボードBをパソコンに差込む
  2. PCカードドライブAとボードBをケーブルCでつなぐ
パソコンのケースをあまり開けたことがない方は、増設を不安に感じられるかもしれませんが、 図をふんだんに使用したマニュアルにより、はじめてでも作業をすすめやすくしております。

■特徴

REX-5051シリーズの特徴は、次のとおりです。

  1. デスクトップパソコンでノートパソコンにて使用しているPCカードを使用可能にします。
  2. Windows 95のPlug and Play を提供します。
  3. OS標準のPCカードドライバで使用できます。
  4. 割り込み番号を使用しない設定が可能ですので、資源を有効に利用できます。
  5. デジタルカメラ用のメモリカードにも対応しています。
  6. 32Kパルディオ・データカードに対応しています。
  7. TypeIIとTypeIIIカードを同時に装着可能です。

それでは、この特徴の1つ1つを見ていくことにしましょう。

  1. ノートパソコンで使用しているPCカードを、デスクトップパソコンで使用可能にします。
    ノートパソコンとデスクトップパソコンをお持ちの場合、この特徴は発揮されます。
    SCSIやModem PCカードなどノート用のインタフェースを、デスクトップでも有効に使うことができます。 PCカードアダプタを取り付けたあとは、PCカードの挿入によりパソコン本体のカバーをあけることなくSCSI、Modemなどの増設を行えます。
    また、PCカード型ハードディスクを使えば異なるパソコン間で大量のデータが交換可能です。

  2. Plug and Play を提供します。
    PCカードドライブにPCカードを挿すと、「ぴぽ」音とともに新しいデバイス(挿入したPCカード)が認識されます。
    また活線挿抜に対応していますので、パソコンの電源を入れたままでのカードの抜き挿しが可能であり、 カードの抜いても再挿入すると使用可能の状態になります。(WindowsNT4.0では活線挿抜に対応しておりません)

  3. OS標準のPCカードドライバで使用できます。
    Windows 95には、PCカードを認識させるためのカードサービス(PCMCIAコントローラ)が用意されています。 REX-5051シリーズは、ハードウェアウィザードからこの「PCMCIAコントローラ」をインストールするだけで、使用可能になります。
    WindowsNT、OS/2 Warp4においても、PCMCIA用のドライバが標準で用意されています。

  4. 割り込み番号を使用しない設定が可能ですので、資源(リソース)を有効に利用できます。
    REX-5051シリーズのリソースは、I/OポートアドレスとIRQを使用しますが(REX-5051FV/FNでは、最初からIRQを使用しません)、変更によりPCカードアダプタ自身のIRQを使用しない設定にすることが可能です。
    ※IRQ(Interrupt ReQuest)
    MS-DOSやWindowsにおいて、周辺機器(キーボードやマウス、プリンタ、SCSIポートなど)がCPUに対しデータの送受信を知らせる割り込み信号。 PC/AT互換機ではIRQ 0〜IRQ 15まで16チャンネル用意されていますが、増設をしていくうちにIRQ不足に悩まされることも。 REX-5051シリーズは、このIRQを使用しない設定にすることができます。 (PCカードについては、使用する枚数分のIRQが必要)
    ※I/Oポートアドレス
    パソコンと各周辺機器が情報のやりとりをするポート(情報の出入口)の番号。
    REX-5051シリーズはI/Oアドレス03E0-03E1または03E2-03E3を使用しますので、このI/Oアドレスが空いている必要があります。
    ※IRQとI/Oポートアドレスの確認
    Windows 95では、「コントロールパネル」→「システム」→「デバイスマネージャ」→「プロパティ」で確認することができます。

  5. デジタルカメラ用のメモリカードにも対応しています。
    PCMCIA 2.1以降のPCカード規格に準拠したPCカードであれば、メモリカードのデータにも高速アクセスが可能です。スマートメディアやコンパクトフラッシュ、メモリースティックも別途PCカードタイプのアダプタを用意することで使用可能に。

    Windowsの場合、メモリカードを挿入するとマイコンピュータにカードドライブが表示され、ローカルディスクと同じようにメモリカード中のファイルが操作できます。 シリアルポートからのデータ転送には戻れなくなるほどの、快適なデジカメ環境を提供します。
    REX-5051FVにおいては、従来品ではサポートされていなかったAIMSカードが、使用可能になりました。(別途リコーよりWindows 95用のAIMSドライバソフトを入手する必要があります)
    ※AIMSフラッシュメモリ
    ATAに比べデータを高速に読み書きできますが、専用のハードとドライバが必要です。
    リコーがデジタルカメラなどで採用しています。

  6. 32K/64Kパルディオ・データカードに対応しています。
    デスクトップでPHSを使用したデータ通信が、可能になります。
    • 自宅の電話回線は、パソコンの設置場所まで引くことができないので、PHSを使いたい...
    • 自宅の電話回線は、あまりパソコン通信・インターネットによる占有ができないので、PHSを使いたい...
    などの場合、パルディオ・データカード対応は威力を発揮します。
    その他、通信カードの検証結果は通信カードの検証リストを参考ください。

  7. TypeIIとTypeIIIカードを同時に装着可能です。
    TypeIIカードの2枚同時使用はもちろんのこと、TypeIIとTypeIIIカードの同時使用も可能です。 これにより、PCカードドライブでATA-FLASHディスク(TypeII)からATAハードディスク(TypeIII)へのコピーなどが簡単に行えます。

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