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導入事例
万一に備えてDTPサーバーをデイリーバックアップ。


REX−RAIDシリーズが企業の信頼性を高める
商品を保護するパッケージを開発・製造・販売する富士包装紙器は、重要データのバックアップ用にリムーバブルRAIDハードディスク「REX-RAIDシリーズ」を導入、セキュリティを重視した信頼性の高い情報管理を実現しました。商品の信頼性に加えて情報面での信頼性を確保したことで、顧客の評価はさらに高まっています。

商品の安全性を確保するパッケージ
  商品を消費者の手許に安全・確実に届けるために、商品を梱包するパッケージは重要な役割を担っています。情報機器をはじめとする精密機械を例にとっても、輸送や衝撃にもビクともしない優秀なパッケージは商品の価値を守る重要な要素であり、商品の安全確保とともにデザイン面でも商品価値を高めることが可能です。
  中から商品を取り出せばお役御免となるパッケージですが、そこにはさまざまなアイデアが注入され、日々進化を遂げています。このパッケージが一般消費者に注目されることはあまりありませんが、その重要性はますます高まりつつあり、厳しい開発競争が繰り広げられています。その中でもパッケージをリードする企業として知られているのが富士包装紙器で、提案力と生産効率の高さが特徴です。

データは専用サーバーに格納
  同社の情報システムは、経理、営業、開発、製造など各セクションごとに分かれており、それぞれ専用のサーバーが置かれています。開発部門には、顧客企業から受注したパッケージを材料に平面展開するためのCADや、パッケージの外装デザインを練り上げるためのDTPなどが含まれ、これらを駆使して常にオリジナルなパッケージを生み出しています。
  商品の安全確保と魅力あるデザインが同社パッケージの特徴です。それぞれのパッケージの設計・製造ノウハウは同社の機密情報であることはもちろん、このパッケージを発注した顧客企業にとっても重要な機密情報であり、これ以外にもさまざまな顧客情報が日々蓄積されています。
  同社ではこの顧客情報について従来から厳密な管理を徹底してきました。しかし最近は情報セキュリティへの意識の高まりもあって「具体的にどのような情報管理体制を運用しているのか説明を求めるお客様が増えており、今年に入ってこの傾向が目立つようになりました」(取締役営業部長・藤井智氏)
富士包装紙器
取締役営業部長
藤井智氏
  そこで同社ではこの夏から、顧客情報をはじめとする機密情報についてはクライアントPCにデータを格納するのではなく、専用サーバーでの集中管理を徹底すべく社内体制の整備に着手しました。ここで威力を発揮したのが「REX-RAID」です。

まずはバックアップ用途に活用
 
社員が自分のクライアントPC上に置いていた個人用ファイルを、中央サーバーによる集中管理に切り替えるに当たって、そのバックアップをどうするかが重要な課題となります。クライアントPCで各自が保管していた頃は、そのバックアップも個人に任されていたのですが、集中管理になると企業としてのバックアップ体制が不可欠になります。そのためには「信頼性が高く、かつ万一の際にもトラブルをすぐにリカバーできる装置」が必要ですが、これを低コストで実現する装置として白羽の矢が立ったのが「REX-RAID」です。
  同社が「REX-RAID」の導入に踏み切ったのは今年7月ですが、導入後しばらくは「バックアップ用の単なる大容量ハードディスク装置としての位置づけで、ミラーリングをはじめとするREX-RAIDならではの高度な機能は使い切れていない」状況でした。
  しかしその間に情報システムのトラブルを経験する中で、前日データのバックアップだけでは十分でないことを理解しました。そこで、REX-RAIDのミラーリング機能を活用してみることになりました。

ミラーリング機能が効果を発揮
   「ミラーリング機能によってバックアップされたディスクを毎日取り換えて保管すれば、万一トラブルが生じた際に必要な日のバックアップディスクを常に用意する」ことが可能です。そこで、パッケージ開発で重要な役割を担うDTPサーバーのバックアップ用にこのミラーリング機能を活用することになりました。
  実際の作業としては、一日の業務を終了する際にREX-RAIDにバックアップをとるというごく簡単なことですが、「このバックアップの際、内蔵されたもう一台のハードディスクにもミラーリング機能によって自動的に同じバックアップがとれる」ことが大きな威力を発揮します。つまり「万一のトラブル時に必要な日の状況にいつでも瞬時にデータを復元できる体制が、何ら特別な操作を必要としないで実現する」ということです。
  現在のところ同社では、入れ替え用のハードディスクを3台を用意しており、前日、2日前、3日前の終了時のデータが常に保管されています。ミラーリング活用以後現在に至るまで情報システムにトラブルは生じていませんが、「万一の際にも問題なくデータが復旧できるという安心感は非常に大きい」様子で、さらに「ミラーリングされたハードディスクを安全な場所に保管することによって、社外的にもデータの安全管理を証明できる」ことも、信頼性の向上につながっています。
 
  同社の生産拠点である日野工場は、広大なワンフロアーに最新鋭の機器を稼働した効率的な生産ラインが特徴です。資材の手配から在庫管理まですべての情報を組み込んだ生産体制を完備し、生産効率を追及するとともに、顧客企業からの厳しい短納期需要にも柔軟に対応しています。充実した開発・生産体制による高生産性、高品質、短納期対応というアピールポイントに加えて、情報面での安全性と信頼性を確保したことによって、社内外の評価はさらに高まっています。REX-RAIDはデータのバックアップというごく地味な処理を担っているに過ぎませんが、企業の信頼性を高めるという目には見えない効果を発揮しているようです。

【富士包装紙器株式会社様 企業PROFILE】
所在地 本社 大阪市天王寺区上汐5丁目6番9号
代表者 代表取締役社長 藤井康博
創業 大正13年10月
株式会社創立 昭和22年10月
資本金 5,020万円
従業員数 180名
事業内容 印刷・紙器・高級化粧凾の製造販売、紙製品の加工販売、化成品の加工販売、ダンボールの加工販売
ホームページ 富士包装紙器株式会社 ホームページ

取材日:2007年10月

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