USBは多彩なデバイスが簡単に接続できて便利だけど、転送速度に物足りなさを感じる...そんな不満を解消するUSBの新規格USB3.0。進化したUSBを、あなたのPCにプラス!
(1) USB3.0を選ぶ理由 | −高速化 〜 転送速度が大幅アップ −従来USBとの互換を確保 〜 今までのUSB機器がそのまま使える −給電能力が向上 〜 バスパワーが最大900mAにアップ −低消費電力 〜 アイドル時の消費電流がダウン |
(2) USB3.0に必要なもの | −ポートを増やす・保存ディスクを用意する・つなげる |
(3) USB3.0接続例 | −ホスト・デバイス・ケーブル組み合わせの例 |
(4) USB3.0製品ラインナップ | −USB3.0ポートを増やす 〜 USB3.0ホストインターフェイス −USB3.0ドライブを作る 〜 内蔵SATAドライブをUSB3.0ドライブに −USB3.0 HDD/SSDをラトックオリジナルソフトウェアで快適に! |
(5) Windows 8 ではUSB3.0を正式サポート | |
(6) Certified SuperSpeed USBとは |
(1) USB3.0を選ぶ理由
高速化 〜 転送速度が大幅アップ
USB3.0の転送速度は5Gbps(理論値)と、480MbpsのUSB2.0と比べて約10倍に向上。USB3.0は、手軽に高速ストレージを増設できる外付けインターフェイスとして、普及がすすんでいます。【理論値の比較】 | 【実測値の比較】 |
【ベンチマーク】 | |
従来USBとの互換を確保 〜 今までのUSB機器がそのまま使える
USB2.0とは異なるコネクタ形状であっても、USB2.0のコネクタにUSB3.0用の結線を追加する方法を取っているため、従来USBとの互換が確保されています。USB3.0対応ケーブルのコネクタには、SSマークが入っています。パソコンおよび周辺機器でよく使用されるUSB3.0コネクタ形状は、以下の3タイプです。USBホスト側(パソコン側)で使用されているタイプです。従来のコネクタ形状を保ちつつ、USB3.0用の信号線が追加されています。 | HDDやプリンタなどのUSBデバイスでよく使用されているタイプです。従来のコネクタの上に、USB3.0の部分をドッキングした形状をしています。 | 小型のUSBデバイスで使用されているタイプです。従来のUSB2.0 miniBコネクタの横に、USB3.0の部分をドッキングした形状をしています。 |
給電能力が向上 〜 バスパワーが最大900mAにアップ
従来、USBポートから供給可能なバスパワー電流は、1ポートあたり最大500mAまででしたが、USB3.0では900mAへパワーアップしました。これにより、高い消費電流が必要なHDDなどで、安定したバスパワー駆動が可能に。従来ACアダプタが必要だったUSBデバイスのバスパワー対応モデル登場も期待されています。USB3.0ホストには、900mAバスパワー供給に便利なケーブルを標準添付 |
●ExpressCardには、ACアダプタを添付 ExpressCardから供給できる電源は、2ポート合計で300mAまでとなります。添付のACアダプタをREX-EXU3に接続することで、各ポート最大900mAのバスパワーを供給できるようになります。 |
●PCI Expressカードには、内部電源コネクタ変換ケーブルを添付 PCIeスロットから供給できる電源は、2ポート合計で1000mAまでとなります。各ポートに900mAのバスパワーを供給できるようにするためには、内部電源から取得する必要があります。REX-PEU3X上には、内部電源接続用の端子(SATA 15ピンタイプ)を搭載しています。 |
低消費電力 〜 アイドル時の消費電流がダウン
USB2.0の通信方式は、すべての機器にパケットを送るブロードキャスト方式でしたが、USB3.0はホストが機器を選んで通信をおこなうユニキャスト方式を採用しています。また、USB3.0ではデバイスが必要な時にホストへ通知する方式をサポート。ホスト側が巡回して問い合わせ(ポーリング)する必要がなくなりました。さらに、リンク層には4つの電力モードを備え、きめ細やかな省電力がサポートされています。(2) USB3.0に必要なもの
USB3.0では専用の信号線が追加されました。USB2.0とUSB3.0は、それぞれ独立したバスを使用します。USB3.0として使用するには、ホスト・デバイス・ケーブルのすべてがUSB3.0に対応している必要があります。(3) USB3.0接続例
パソコン側は、USB3.0/USB2.0のコネクタ形状を意識することなく接続することが可能です。USB3.0機器をUSB3.0転送で使用する場合は、USB3.0ケーブルを使用し、パソコンのUSB3.0ポートに接続します。USB3.0機器をUSB2.0ポートに接続すると、USB2.0として動作。USB3.0ポートのないパソコンでも使用できます。
USB2.0機器には、USB2.0ケーブルを使用します。(USB3.0ケーブルは使用できません。)
(4) ラトックのUSB3.0対応製品ラインナップ
USB3.0ポートを増やす 〜 USB3.0ホストインターフェイス
REX-PEU3X ●PCI Expressスロットに USB3.0×2ポート増設 ●PCI Express 2.0対応 ●高速チップ NEC μPD720202搭載 ●各ポート900mA電源供給可能 ●LowProfileサイズにも対応 |
REX-EXU3 ●ExpressCardスロットに USB3.0×2ポート増設 ●NEC μPD720200搭載 ●ExpressCardロゴ取得済み ●ACアダプタ添付。各ポート 900mA電源供給可能 ●自社設計・国内生産 ●Certified SuperSpeed USB取得 |
USB3.0のパフォーマンスを引き出す PCI Expressの条件 | |||||||||||||
●世代によってリンクスピードが異なるPCI Expressスロット | |||||||||||||
デスクトップPC拡張スロットとして広く普及しているバス規格PCI Express。実際のUSB3.0の転送速度は、世代(Gen 1/ Gen 2)によって異なります。USB3.0ホストインターフェイスのパフォーマンスを最大限に引き出すには、5.0GT/sのリンクスピードを誇るGen 2対応スロットがオススメです。 |
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※現時点では、ハードディスクを接続する場合、Gen1対応で十分な転送速度を得られます。 ※現在、PCI Express Gen 2ベースのExpressCardスロットは確認できていません。 ※現時点では、マザーボード上からGen 1/Gen 2を見分ける方法はありませんが、複数レーン(x16/x4)スロットでGen 2対応が見受けられます。 |
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●USB3.0ホストインターフェイスには環境をチェックするツールを添付 | |||||||||||||
PC環境が高速化に最適かを判定 本ボードを装着したスロットのリンクスピード情報を読み出す「リンクスピードユーティリティ」を添付。5.0GT/sと判定されれば、Gen 2対応スロットです。ASPM(パワーマネージメント)の設定確認も可能。(Windows 7/Vistaでは、ASPMのオフにより、転送速度が向上することがあります) |
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ポップアップでおしらせ USB3.0デバイスをUSB2.0ポートに接続すると、そのことを知らせるメッセージを表示。従来USBポートへの挿し間違いを防止します。 |
USB3.0ドライブを作る 〜 内蔵SATAドライブをUSB3.0ドライブに
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USB3.0 HDDケース | USB3.0 RAIDケース | |||
3.5インチSATA HDD用 |
2.5インチ SATA HDD/SSD用 |
3.5インチSATA HDD用 | 2.5インチ SATA HDD/SSD用 |
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RS-EC3-U3WS RS-EC3-U3BK |
(メモリ液晶付) RS-EC3M-U3 |
SA25-TR1-U3BK SA25-TR1-U3SV |
RS-EC32-U3R |
RS-EC22-U3R |
USB3.0 リムーバブルケース | ||||
3.5インチHDD、2.5インチSSD/HDD用 | ||||
SA3-DK1-U3 | (eSATA搭載) SA3-DK1-EU3 |
(メモリ液晶付) SAM-DK1-U3 |
トレイ接続キット SA-IFK-U3 |
接続キット+トレイ SA3-IFK-U3 |
USB3.0 リムーバブルケース | USB3.0 リムーバブルRAIDケース | USB3.0 ドライブケース | ||
3.5インチHDD、2.5インチSSD/HDD用 | 2.5インチSSD/HDD用 | 3.5インチHDD用 | 5インチドライブ、3.5インチHDD用 | |
接続キット+トレイ (メモリ液晶付) SAM-IFK-U3 |
SA25-DK1-U3BK | (eSATA搭載) SA3-DK5-EU3R |
RS-EC5-U3 | (eSATA搭載) RS-EC5-EU3 |
:FastUSB対応:省電力対応:暗号化対応
RAID 0(ストライピング)と組み合わせることでさらに高速に |
RAID 0(ストライピング)は、2台のHDD/SDDにデータの分散書き込みをおこない、ボトルネックとなるディスクへの書き込み/読み出し速度を向上する技術です。高速インターフェイスであるUSB3.0とRAID 0を組み合わせることで、最大400MB/sを超える高速アクセスが可能となります。 |
USB3.0 HDD/SSDをラトックオリジナルソフトウェアで快適に!
USB3.0ハードディスクの転送速度をアップする専用ドライバ「FAST USB」 | |||||
>> Fast USB ダウンロード | |||||
現在、USB3.0ハードディスクは、標準的なデバイスドライバで使用できますが、ラトックオリジナルの専用ドライバを適用することにより、適用前と比べて、最大20%〜30% (※)高速化することができます。 ※ご使用の環境により測定結果は異なります。※Windows 8 には対応していません。 |
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「省電力マネージャーEX」でハードディスクの消費電力を抑える | |||||
>> 省電力マネージャーEX 説明とダウンロード | |||||
ドライブごとに省電力管理ができるソフトウェア「省電力マネージャー」を、ダウンロード提供。本製品に一定時間アクセスがない場合に、ハードディスクの回転を停止し省電力モードになります。通常使用時に比べて、未アクセス時の消費電力を最大54%〜68% (※)削減します。 ※消費電力は、機種や環境によって異なります |
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「暗号化マネージャー」でディスク単位の高速暗号化が可能 | |||||
>> 暗号化マネージャーEX 説明とダウンロード | |||||
ハードウェア上にAES 256bit方式暗号化機能を搭載。添付のソフトウェアで暗号化ディスクを作成し、ハードディスクをまるごと暗号化することが可能です。画面上で簡単にディスクのロック/ロック解除ができ、パソコンの電源を切ったり、ディスクが取り外されると、自動的にロック状態になります。暗号化・復号化処理はハードウェア上でリアルタイムにおこないます。暗号化・復号化による速度の低下はほとんどなく、USB3.0の高速性を損ないません。 | |||||
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(5) Windows 8 ではUSB3.0を正式サポート
Windows 8では、USB3.0対応ドライバーがOS標準となり、さらに便利で快適に。USB3.0インターフェイス導入時は、装着するだけで自動的にドライバーがインストールされます。●UASP対応製品● |
PCI Expressボード REX-PEU3X |
また、Windows 8標準のドライバーは、新たなUSB転送方式「UASP(USB Attached SCSI Protocol)」をサポート。UASPは、SCSI転送で採用されていたコマンドキューイングをUSB転送に適用したもので、UASPに対応したインターフェイスとデバイスを揃えることにより、大量のデータを効率的に転送できるようになります。
(6) Certified SuperSpeed USBとは
USB-IF(USBインプリメンターズ・フォーラム)が主催するCertified SuperSpeed USB認証試験は、USB製品がUSB仕様に適合していることを評価するもので、各種の信号品質試験・デバイスとの互換性試験がおこなわれます。認証試験に合格した製品は、USB-IFのWebサイトにある認定製品リストに登録され、Certified SuperSpeed USBのオフィシャルロゴを表示することが許されます。SuperSpeed USBのロゴはお客様に安心して使っていただける品質の証です。 | |
認証試験に合格した製品のみ 表示が認められている Certified SuperSpeed USBロゴ |
●Certified SuperSpeed USB取得済み製品● | ||
USB3.0ホスト商品 | USB3.0ストレージ用外付けケース | |
ExpressCard REX-EXU3 |
HDケース RS-EC3-U3 |
RAIDケース RS-EC32-U3R |