■新製品■
テレビ業界向けネットワーク型タリー伝送システム「AirTally」を共同開発
〜中継先に視覚的なタリーを低遅延で送れるIoTシステムを定額制で提供〜
2021年4月15日 |
ラトックシステム株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長:近藤 正和、以下「ラトックシステム」)と朝日放送テレビ株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長:山本 晋也、以下「ABCテレビ」)は、ネットワーク型タリー伝送システム「AirTally(エアタリー)」を共同開発、サブスクリプションで提供開始することを発表します。 |
タリーは番組の出演者やカメラマンに、どのカメラを選択しているのかを知らせるランプです。AirTally(エアタリー)は、視覚的なタリーを中継車や本社から中継先へ低遅延で返すIoTシステムです。親機と子機からなり、タリー接点出力をLTE-M(セルラー)回線経由で伝送し、現場でLEDを点灯します。
各デバイスにはGPS機能を搭載。ワイヤレスカメラや中継車の位置情報を、Google Map上で確認可能です。子機は182g、67x35x100mmとカメラに装着可能なコンパクト軽量設計。長短2種類のタリーLEDを用意しています。
本システムは、報道番組での選挙中継、バラエティ番組内でのマラソン中継、ゴルフ中継、プロ野球中継など、ABCテレビの中継番組で運用実績があります。
AirTallyは、2021年4月中旬よりBtoB向けウェブサイト「IoT SELECTION connected with SORACOM」より、通信料、クラウド料込みのサブスクリプションで提供します。
- 提供開始:2021年4月15日
- 価格:月額費用10,978円(税抜価格9,980円)(通信費・クラウド費込)
背景
カメラマンにとってタリー、送り返し映像、インカム音声などは、OA状況や番組進行、内容変更や撮影指示などを把握する上で、非常に重要です。スタジオでの撮影は、生放送、収録ともに設備環境が充実しています。一方、一般的な中継におけるワイヤレスカメラ運用では、現場が映像を掴まれているかを視覚的に知るための「タリー」はなく、電話やOA音声と混ぜたピコピコ音など、すべて音声で伝達してきました。中継コンテンツの品質を向上させるために、現場への視覚的なタリーを低遅延で返すことは長年の課題でした。
ABCテレビは、本システムの前身となるタリー伝送システムをRaspberry Piと3G回線で自社開発、2018年に日本民間放送連盟賞「優秀」を受賞しました。受賞後より業界から商品化の要望が多く寄せられるようになり、この度の商品化に至りました。
関連URL
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AirTallyサービス情報ページ(ラトックIoTソリューション)
https://sol.ratocsystems.com/service/air-tally/
AirTallyご注文ページ(IoT SELECTION connected with SORACOM)
https://iotselection.tcplats.com/products/detail/e09cbdc2-9120-11eb-9bc1-d75d4b6104f0
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