Seagate製ハードディスクの不具合について
変更:2003年 7月 7日
2003年2月14日
ラトックシステム株式会社
サポートセンター
2003年2月14日
ラトックシステム株式会社
サポートセンター
平素は弊社製品をご愛顧いただき誠にありがとうございます。
弊社FireDockシリーズ(FR-MDK1/MDK1B、FR-DK1/DK1ALB、FR-DK2)と一部のSeagate製ハードディスクの組み合わせにおいて、以下の不具合を確認いたしましたので、弊社の対応を提示いたします。
【不具合内容】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
Seagate製ハードディスク(一部機種)をトレイに内蔵し大きなサイズのデータを書き込むと、元データとの不一致が起こる。また書き込んだデータが動画データの場合、動画再生時、ノイズが入ったようになる。 |
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【該当製品】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
以下のFireDockシリーズ
本件は弊社製FireDockシリーズ(FR-MDK1、FR-MDK1B、FR-DK1、FR-DK1ALB、FR-DK2)でのみ発生する問題で、RS-FWEC5/FWEC5X(IEEE1394ドライブケース)、U2-Dockシリーズ(USB2.0リムーバブルケース)、IDE-Dockシリーズ(IDEリムーバブルケース)では発生いたしません。お間違えのないようよろしくお願いいたします。 |
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【検証結果】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
比較的サイズの大きなファイル(約300MB以上)を書き込んだ際に転送データが1ワード(2バイト)分多く書き込まれ、結果的に1ワード分ずれたようなファイルが出来上がることが確認されました。(コピー、コンペアを行うと不特定の部分からデータが一致しなくなります) 弊社では本件についてFireDockシリーズに使用しているIDE-IEEE1394変換コントローラICのメーカ(Texas Instruments社)とともに調査しました。その結果、本現象の原因はハードディスク側の問題との確証を得ました。 本検証の詳細はこちら(FireDockとSeagete製ハードディスクのロジックアナライザによる分析) |
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【対処方法と制限事項】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
本現象は、FireDockシリーズの転送方式をデフォルトの「UltraDMA方式」から「Multi Word DMA Mode 2方式」に変更することで回避されることを確認いたしました。 ただし、「Multi Word DMA Mode 2方式」に変更した場合、転送速度が16MB/S(理論値)まで低下し、コピーなどの速度が本来の1/2程度まで遅くなります。また、一度「Multi Word DMA Mode 2方式」に変更しますと、今後発売されるSeagate製のハードディスクや、現在でも正常に動作するSeagate製ハードディスク(Barracuda ATA Vシリーズ)も全てこのモードとなるため、転送速度が1/2程度まで遅くなります。(他メーカのハードディスクには影響はありません) |
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【弊社による対応】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
FireDock本体のファームウェアの変更(書き換え)による対応といたします。
Windows環境がお手元にないなど、ユーティリティによるファームウェアの書き換えがおこなえないユーザ様には、以下の対応を行います。 本製品はサポート期間満了品のため、受付を完了いたしました。
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【本件に関するお問い合わせ】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
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